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平成22年度 春期大会のご挨拶

平成22年度 春季大会のご挨拶

「芸百選」華の会春季大会によせて
「芸百選」華の会 会長  金子 敏雄

 本日ここに「芸百選」華の会春季大会を、国立女性教育会館に於いて開催できます事を心より御礼申し上げます。
 これも一重に、御来場の皆様方の温かい御声援と、御協力の賜物と心より感謝申し上げます。
 さて、今年は44年振りの4月の雪や、前日との気温差が20度もあったりと、異常気象としかいえません。これでは高齢者には大変厳しく、ついていけないようです。
 華の会の会員も然り、演技をやるには体調が良くなければできません。日頃から身体を動かし健康に気をつけて、練習に励んでいます。今回も、御来場の皆様方に楽しく一日を過ごして頂けますよう、一生懸命演じたいと思います。最後まで、温かい御声援よろしくお願い申し上げます。
 最後に、皆様方のご健康と御多幸を祈念いたしまして、挨拶と致します。
 本日は、誠にありがとうございました。

平成23年度「春季・華の会」に寄せて
「芸百選」華の会 名誉顧問 竹内 勉

 もの事は、単純に考えるものである。「芸事」も「スポーツ」と同じである。身体を使っておこなうのだから。でも、身体は機械ではない。正確には動かない。大リーグのイチロー選手でも、6割以上は失敗である。「華の会」の会員だけが、なぜ特別一つも失敗しないで出来るのか。そんな訳は無い。
 それならば、「失敗しないように」「上手に」「格好良く」などとゆう高望みは棄てて、今日は「これ一つだけは必ずしよう」と考えるものである。
 その「目標」は、単純なものが良い。「元気に演じる」「明るく演じる」「強くだけは演じる」「大きくだけは演じる」「最初はきちんと始める」「終わりだけはきちんと終わる」などと。
 それだけで充分である。そのかわり、舞台を降りたらその目標はきちんと出来たかどうか、反省してみる。他人に聞くのではなく、自分の頭で考える。そして、「出来ていたら」「なぜ出来たのか」を考える。「出来なかったら」「なぜ出来なかったか」を考え、すぐにその箇所の練習を、出来る迄する。
 こうすることで、一箇所進歩する。物事は、「一箇所ずつ正してゆくもの」である。「一度に全部良くしたいと思う」のは、芸事をしていない人か、お馬鹿チャンである。
 「一箇所だけ目標にしたら、あとはどうなってしまうの」と考える人がいる。そうゆう人は、練習をしていないか馬鹿な人である。長い間練習をしてきていれば、頭では忘れていても身体は覚えていて、そこそこには動いてくれる。アルクには、右足の次は左足、その次はと考える人は、「芸事」より先に病院へ行って、観てもらうことを勧める。
 その身体がもし覚えていなかったら、それは練習をしてこなかったためで、これは本人が悪い。今日から、きちんと稽古の時、一生懸命習うよう頭を切り替えることである。師匠のせいにするな。「忙しさ」や「年齢」のせいにするな。「華の会」が大切なことは、「上手いか下手か」ではない。「一生懸命演じたか、そこそこに無難にまとめたか」である。
 多くの人達の努力と会場を貸してくれる人がおり、家の留守を支えてくれての中での舞台である。「無難」とゆうような「芸」なら舞台に乗せるな。「一生の中で今日は二度ない」「自分の弱気に負けてたまるか」と思って、一生懸命演じることを望む。

「華の会」春季大会を祝う
嵐山町長 岩澤 勝

 春山淡治にして笑うが如く、嵐山の里山もやっと若葉の優しい萌黄色に彩られ、まさに山笑うの容相を呈してまいりました。暖冬の長期予報も何のその、雪も多く寒さも続き、記録にも記憶にも残る今年の冬となりました。反面、神様のお恵か、桜花万欄卒業式も入学式も見事な春の演出で飾られました。
 「華の会」も春の大会を迎えました。満開の桜のような勢いか、若葉のようなやさしい柔らかな態となるのか期待も膨らんできます。さて、過日総務省より「国民生活趣向度調査」結果が発表されました。いまわたくしたちは何に「幸福」を感じているのでしょうか。これは国内総生産(GDP)など経済指標などでは測れない、目に見えない「幸福度」を指標化しようとする第一歩でした。「とても幸せ」を10点、「とても不幸」を0点とし、どの程度幸せかを10段階で調査したものです。経金で、6.5点男性より女性のほうが幸福度が高く、年齢別では30歳代が一番高く、50歳代、60歳代、70歳代以上の順と高齢になるほど幸福度が低い結果となりました。幸福度を判断する際に重視した事項の設問では、健康状況、家族関係、家計の状況(所得・消費)の順序となり、自由な時間、充実した余暇、仕事や趣味、社会貢献などの項目を上回りました。
 いま、少子高齢化謝晦が急速に進行しております。そして人口減少社会の出現です。日本人口は2007年を境に減少傾向に以降しました。しかし、いま日本では平均寿命は延びており、長い平和が続き飢饉も疫病の蔓延もありません。しかし、人口は減少していきます。日本社会は順調に増加した人口に沿った社会システムを構築してきました。そこで迎えた急激な人口減少に社会システムが対応できていないのが現状です。いまこの時点の調査で、政府が目指すべき主な目標は何かの問に「公平で安心出来る年金制度」「安心して子どもを産み育てることのできる社会の実現」に意見が集まりました。まさに少子高齢社会の様相を如実に示された結果となっております。
 いま、日本は世界に先駆けて超高齢の人口減少社会で幸福が実感できる新社会システムの構築を模索中です。荒波を進む舵取りは常に運命が懸かります。いま正にその時です。平野で裕福な日本でこの認識の重要性を特に強く感じます。
 「華の会」の皆さまは、自分の趣味などやりがい、生きがいを感じながら、自己実現を図る人生、心の「幸福」を実感しているものと思います。春季大会のご盛会を祝し、「華の会」のますますのご隆盛と会員のみなさまの更なるご活躍をご祈念申し上げ、お祝いの挨拶と致します。

平成22年度 秋期大会のご挨拶

平成22年度 秋季大会のご挨拶

平成22年度「華の会」秋機大会に想う
「芸百選」華の会 会長  金子 敏雄

今年の夏は記録的な猛暑で大変な思いをしましたが、やっとしのぎよい季節になりました。皆様方には日頃よりご健勝でお過ごしの事と、お慶び申し上げます。
 さて、ここに平成22年度「芸百選」華の会秋季大会を、国立女性教育会館に於いて開催できます事を心より御礼申し上げます。これも一重に、御多忙中にもかかわらず御来場下さいました皆様方の温かいご声援とご協力の賜物と、重ねて御礼申し上げます。
 今回の秋季大会は、前回から4ヶ月と期間が短く練習不足が心配されます。しかし、短期間でも中身の濃い練習で努力し、悔いのないよう頑張りたいと思いますので、御来場の皆様には最後までごゆっくりと御覧いただきますよう、お願い申し上げます。
 終わりに、今回の発表に際しまして前日よりご協力頂きました多くのスタッフの方、会員の方には厚くお礼申し上げますとともに、御来場の皆様方のご健勝とと多幸をお祈りいたしまして、あいさつといたします。
 本日は、誠にありがとうございました。

「舞台芸」の演じ方
「芸百選」華の会 名誉顧問 竹内 勉

 平成22年度「秋季 華の会発表会」に参加出来る「健康」と「ゆとり」と「時間」とを持てる生活を、心より喜んでいます。そのせっかくの時間を使っての舞台です。悔いのない演技を披露してください。
 ところで、「舞台芸」と「稽古」とは、全く別のものです。「稽古」は、取り組んでいる演目をよりきちんと、正確に身につけるためのものです。しかし、「舞台芸」はその演目を通して、自分の心の中を客席に伝えるものです。それなのに、会員の皆さんはこれ迄、客席の人達に向いて漠然と演じてきたのではありませんか。
 「舞台芸」は、客席の、この人とゆう相手を一人見つけておいて、その人に向かって始めから終わり迄、演じ続けることで相手をいかに説得させるかです。
 客席の観客は、豆を鍋で煮るのとよく似ています。一粒食べてみて、もし煮えていれば他の豆も全部煮えているのです。演じ続けた相手一人を納得させれば、他の観客も納得していることになるのです。今回の舞台は、客席のこれはと思う一人に向かって演じ切ることを勧めます。
 次は、演技中どうしようかと迷ったら、迷わず「力」と「神経」を集中して、「強く作る」ことです。
 最後は、舞台に立つ5分前から「目に力を込め」演技中はもちろん、終わってからも舞台の袖へ引込む迄、目の力を抜かないことです。
 この三つは、本人がやる気になれば芸の上手下手に関係なく、誰でも出来ることです。せっかくの大切な時間を使っての舞台です。試してみて下さい。その結果の評価については、「客席」と「師匠」と「私」に任せて欲しいものです。

「華の会」秋季大会を祝う
嵐山町長 岩澤 勝

 暑い夏でした。酷しすぎる暑さでした。この暑さもようやく峠を越えようとしております。秋の気配とともに「華の会」秋季大会を迎えます。どのように演目に挑戦されるのか当日が待たれます。
 暑さの中、季節の移ろいも忘れかけるなかで、お彼岸ともなり吹く風に四季の変化を感じさせられます。

      をりをりてはらりとおもきすすきかな (飯田 蛇笏)

 風になびき穂先のかすかな重みを感じさせる風情に、暑さを絶え絶えとしたわが身が重なります。9月議会も終盤となり今年度も、はや下半期を迎えます。熱中症から不明高齢者、孤独死、家族の絆、地域コミュニティの希薄化、少子化、高齢化、人口減少社会など、現代社会を取り巻くキーワードがマスコミの話題となりますが、今議会でも多くの議員さんから取り上げられものです。
 日本国の拠り所としてきた経済も失速が長期化するなかで、雇用を始め社会の不安定要因も多くなります。民主党政権も新体制となり、早急に諸問題の解決が待たれます。
 機構の変化が生活面にも影響を現しています。野菜・果物・魚類など、そして実りの秋を迎えた黄金の穂波はどうなりますか。

      荒海の秋刀魚を焼けば火も荒ぶる (相生垣 瓜人)

 さんまも不漁とかニュースが伝えます。歌のように燃える油で炭火が荒ぶるかのような社会状況はご免こうむりたい。
 この大和の国には、秋には秋の日本文化もたくさんあります。

      白玉の歯にしみとほる秋の夜の
         酒はしづかに飲むべかりけり (若山 牧水)

 稲穂の国に生かされる倖せを感じながら、そして日本の四季の変化を愛でながら、深まりゆく秋の醍醐味を思う存分満喫したいものです。
 「華の会」の皆様、精進を続ける芸道の練磨のひと時に、日本の秋の涼気を味わってください。今後とも、会員皆様のご活躍と「華の会」のご隆盛をご祈念申し上げ、お祝いの挨拶とさせていただきます。

平成23年度 春季大会のご挨拶

「芸百選」華の会春季大会によせて
「芸百選」華の会 会長  金子 敏雄

 厳しい寒さも過ぎ、桜の花の咲きほこるよい季節となりました。ここに平成二十三年度「芸百選」華の会春季大会を、国立女性会館に於いて開催できますことを心よりお礼申し上げます。これも一重に、御来場の皆様方の温かいご声援と、御協力の賜物と心より感謝申し上げます。又、前日より舞台の準備に御協力いただいたスタップの方々、大勢の会員の方々に厚くお礼申し上げます。
 今年の冬は、日本中のあちこちで何十年振りの大雪が降り、緊急事態で自衛隊の出動要請をした所もありました。そうした大変な所もあれば、私達の住む埼玉県では殆ど雪らしい雪もなく、多雪の降る土地の人々には申し訳ないようだ。しかし、いくら多雪の降る土地でも春がやってきて、満開の桜を見られる。自然界と同じように、私達の芸も一生懸命頑張って、花咲く日を夢見ていきたいと思います。まだまだ、満開に花咲くとはゆきませんが、日頃の練習の成果を精一杯演じたいと思います。
 おわりに、本日御来場の皆様方の御健勝と御多幸をお祈り申し上げ挨拶といたします。

芸の「練習」は完璧の「百パーセント」を
舞台は「ここ一箇所」の「1パーセント」それを追い求めるもの。
「芸百選」華の会 名誉顧問 竹内 勉

芸事は、人間が自分の体を用いて、その演目を表現することである。
 演じ方、表現の仕方は、これまでの名人・上手たちが、その「才能」と長い時間の「体験」の中から見つけた最良の方法、それが「基本」であり「型」である。
 凡人は、その天才の「才能」と「歳月」を利用させて貰い「下手」から抜け出すのである。
 だから、「練習」は、完全(百パーセント)出来る迄、繰り返すことである。そのため師匠は弟子に、身体がひとりでに動くようになる迄、厳しく叩き込むことである。弟子はその間、「でも」「だけど」「年だから」「プロになるわけではないし」という言い訳は使わず、出来るまで頑張るものである。もしも自分なりの良い方法がみつかっても、出来るようになる迄は、それを用いずに教えられた通りにする事である。おこなって、出来てから自分の考えは師匠に言うものである。素人が考える程度のことは、これ迄も大勢の名人上手は既に行なってみて、駄目だったことを知って止したことが殆どである。
 しかし、舞台での実演はそれ迄の「練習」とは全く異なる。その演目の一番大切な箇所一点(1パーセント)に絞り込み、他は棄て、そこだけは力を込めて「強く」「激しく」「熱っぽく」「鋭く」「速く」「キレよく」演じてみせるという決意で舞台に立つことである。その結果は、その日その時「出来た」「出来なかった」の二つしか無い。
 そして、出来たら次も出来るように練習する。出来なかったら、十回行って十回、二十回行って二十回、きちんと出来るまで練習することである。芸事には、言い訳は通用しない。結果が全てである。
 ただ、仮にその日の舞台で出来なくても、観ている人にはそれがたった一人しか居ないかもしれないが、演じる人が目指しているものと取り組んでいる、その「ひたむきさ」と「気迫」は通じる。
 芸のわからない大勢の人達から「上手ですね」という言葉を貰うより、たった一人で良いから「よく頑張りましたね」「次は出来るかも」と言われる芸を追い求めて欲しいものである。
 これが、民謡を通じて日本人の暮らしを追い求めて六十三年目の私の考えである。

          平成23年4月10日 華の会会員の皆様へ

春の「華の会」を祝う
嵐山町長 岩澤 勝

 嵐山の里地に春の気配が色濃くなってまいりました。町のホームページ・観光案内への問い合わせが多くなると、花の季節もいよいよ最盛期を迎えてきます。
 そしてまたこの時こそ、「華の会」の時でもあります。本年も華々しい舞台が期待されます。ご盛会をひたすらに祈念申し上げる次第です。
 発表会を待つ会員の皆様は、その日を待つ気分の高揚感から、時間の流れがゆるやかな川の流れのように、遅く遅く感じられるのではないでしょうか。時を、時間を、このよう感じられるとしたら、毎日を充実した濃密な人生を過ごされているからでしょう。
 いま高齢化、長寿の時代を迎えています。多くの人達が定年となり、第二の人生を迎えた方々は確実に増えるのが「自分の時間」つまり暇です。それをどう過ごすかが、喫緊の大きな課題になりました。勤務時代のように、会社の同僚や部下との飲み会も会合も確実に機会は減少致します。自宅に入れば妻に邪魔者扱いされる。かつては孫の世話をするという暇つぶしも出来ましたが、少子化が進み核家族化が進行し、それも夢の世界。何もすることがない日々、サンデー毎日の状態では多忙を極めていた時代よりも超過酷な毎日となります。
 華の会で自分の芸の追求、稽古時間を増やす会員さんの心の充実感、満足度を想像したときに、天と地ほどの差異を感じます。
 趣味を持つことの素晴らしさ、大切さを改めて考えさせられます。趣味とは「専門としてではなく、楽しむ余波とsて、物の美しさ、面白さを鑑賞しうる能力」と辞典では教えます。趣味とは能力なのです。無芸大食の我が身を思うとき、「どうにかしたい」の感を強くしますが、能力もなく日暮れて道遠し、とき既に遅しでしょうか。
 多忙を言い逃れに、日々に流される我が身の背にどっしりと「怠け者」が張り付きます。
 行く川の流れは絶えずしてもとの水にあらずです。もうすぐ桜花も満開となります。ゆさゆさとした満開の花を賞でて過ごすか、散りゆく花を慈しむか、今年の桜の季節は複雑な心境になりそうです。
 会員の皆様には、芸、稽古、達成感、満足感、充実感、事故実現へとの花の街道が敷かれています。自分流の花を咲かすように、華やかに発奮した舞台を楽しみに致します。
 会員皆様のご活躍と「華の会」のさらなるご隆盛をご祈念申し上げ、お祝いの言葉と致します。

平成23年度 春季大会のご挨拶

平成25年度 秋季大会のご挨拶

「芸百選」華の会
「芸百選」華の会 会長  藤間 芳十郎

秋も深まり冷え込んでまいりました。皆様にはますますのご健勝のこととお喜び申し上げます。

さて、本日ここに平成25年度「芸百選」華の会秋期大会を国立女性会館に於いて開催ができますことは、皆々様のご理解とご支援、そして会員皆様のご協力の賜物と深く感謝申し上げますと共に、厚く御礼申し上げます。

 本日は、日ごろの練習の成果を発揮すべく、皆様の心に安らぎを、そして心豊かな気持ちで楽しんでいただけますよう舞台を務めますので、最後までごゆっくりご覧いただきたくお願い申し上げます。又今後とも末永くご支援、ご鞭撻いただければ幸いで御座います。本日は、ご来場賜り本当にありがとうございました。

平成25年度秋期大会
 華の会の会員の皆様へ
「芸百選」華の会 名誉顧問 竹内 勉

舞台の芸と本人の真剣さの間に素人ほど幅が生まれてしまう。そこで今回はその差を埋める方法を書く。弔辞は本人が心から死者のことを思って語れば言葉は美しいものでなくても、心は通じる。絶句して泣き出せば、席を同じくしている人々は、思わずもらい泣きをする。

 ところが弔辞の代読は、ただまちがわずに読むだけなので、そこに心はなく、空々しく聞こえる。

今日の舞台は、演じる人は、

一、その場に居ても居なくてもよいから観せたい一番好きな

  人を頭に描いて、一生懸命演じること。

一、これが最終回の舞台だと思い、くいのない演技を演じる

  こと。結果は考える必要はない

 

人生一度 今日も一度

   今日の舞台は 一回だけのもの

 その一回を大切に

春の「華の会」を祝う
嵐山町長 岩澤 勝

黄金の稲穂が風に揺れています。これぞ瑞穂のくにの誇りです。この地嵐山町でも錦秋の到来です。
そして「華の会」秋期大会の候となりました。従前にもまして、更に充実した舞台になりますよう期待しております。

さて東京オリンピックが決まりました。招致活動の勝利でした。長期間の関係者による御苦労を想う時、万感胸にせまります。そしてどうしても前回の失敗が浮んでしまいます。
オリンピックの招致は、開催をする都市だけの問題でなく、特に国が大きな開催のための判断材料を提供してしまいます。こうした時こそ「トップの姿勢」が外国の、そして五輪委員の判断基準となり、国の印象を決定づけてしまいます。前回時の二人の国のリーダーに比べて、安倍総理大臣の国を念う哲学ある政治判断には、畏敬の心を強く感じさせられたものでした。いま日本は、長い経済低迷のトンネルから曙光が見えてきました。「三本矢」アベノミクスです。
この広大な日本を支える裾野は、「日本文化を尊厳する精神」であり、これこそが「強い日本」の原点でもあるのです。
一国の文化は一朝一夕のものではありません。限られた地域、限られた人のものではありません。それは、広い裾野を支える数多の息吹が結集され、日本国の文化へと昇華されてきました。
いま「クールジャパン」として国民の息吹が見直されようとしています。
裾野の広い日本文化の担い手は国民一人ひとりです。嵐山町でも歴史文化を共有する地域とも連携をとり、町の文化充実のための事業を重ねております。「華の会」の会員の皆様も、日本文化を背負う態度で、志高く、意識高く、華の舞台を創造してください。
暑い夏のあとは、芒も尾花として、季節の存在感を強くしております。「華の会」の皆様も伝統芸能の担い手として、振興役として更なる発展を期待するものであります。会員皆様のご健勝を併せてご祈念申し上げ、祝辞と致します

 

平成25年度 秋季大会のご挨拶

平成28年度 秋季大会のご挨拶

「芸百選」華の会
「芸百選」華の会 会長  藤間 芳十郎

晩秋の候 皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

さて、本日ここに平静28年度『芸百選』華の会秋期大会を国立女性会館に於いて開演ができますことは、皆々様のご理解とご支援、そして会員の皆様のご協力の賜物と深く感謝申し上げると共に、厚く御礼申し上げます。

 芸術・芸能文化の素晴らしさは、人々の生活に心のゆとりと潤いをもたらすとともに、人との繋がりを生み、育む力を持っていることであります。そして楽しい思い出のひと時となります。さらに思い出しては心が温まるものでもあります。それらを念頭に会員一同精一杯舞台を務めます。

 むすびに本日ご来場の皆様方のご健闘とご多幸をお祈りいたしまして挨拶といたします。

​本日はご来場誠にありがとうございます。

春の「華の会」を祝う
嵐山町長 岩澤 勝

 異常気象の連続ですが、天候も少しは落ち着いてきたのでしょうか。毎日が矢のように飛び去っていきますが、「天高く馬肥ゆる秋」がはやく来てほしいものです。

「華の会」秋の大会がめぐってまいります。会員の皆様には、この日に懸ける演(艶)技に期待が集まります。

 ご盛会心よりご祈念申しあげております。

 さて、過去の土曜日、嵐山消防署前の道路除草作業を行いました。町長就任以来、10年以上続けてまいりましたが、職員と議員の皆様の応援を得て、年何回も行っているボランティア作業も、恒例行事となってきております。

 人口減少のこの時代、日本全国どこでも、「地域力」が弱まってきております。

 今までは、地域で当然のように行われてきた環境整備、子供たちの見守り、日常の地域での濃密な交流などが淡泊になっております。これ等のことこそが、地域力の源泉でした。

 いま高齢化の進むこの時、もう一度地域を見廻して見るのもいいかも知れません。

 そんないま、全国的に健康ブーム、歩くこと、ウォーキングをする人が増えています。嵐山町でも、一日八千歩・筋力アップ・そして健康的な食事に注意・・・と健康事業を行っております。人生百歳の時代を迎えて自分の健康は自分でつくる。自分の健康寿命を延ばそうとの取り組みです。

 健康寿命を延ばすには、脳に適度の刺激を与え続けること、その脳の機能維持に必要なものは、質の高い睡眠であり、良質の食事であり、また、趣味・知的好奇心であり、特に、今やっていることが、何かの役に立っているという意識、ボランティア等が有効といわれています。

 世界有数の長寿国日本で、セカンドライフはマラソンの後半戦です。体力・経済力・自分で自由に使える時間はそれぞれですが、体力と相談しながら、上手に休養を取り入れながら、趣味の時間を持ち、学ぶ時間・働く時間・ボランティアの時間を組み合わせるのも、第2ステージでの選択肢になるかもしれません。

 芸の道を選択している「華の会」の会員の皆様こそ、長寿時代の新しい生き方のお手本なのでしょう。

​「華の会」そして会員の皆様の更なるご活躍をひたすらご祈念申し上げ祝辞といたします。

平成28年度 秋季大会のご挨拶

平成29年度 春季大会のご挨拶

「芸百選」華の会
「芸百選」華の会 会長  藤間 芳十郎

新緑の候皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 さて、本日ここに平成二十九年度 『芸百選』 華の会春期大会を国立女性教育会館に於い

て開催ができますことは、皆々様のご理解とご支援、そして会員の皆様のご協力の賜物と深く 感謝申し上げると共に、厚く御礼申し上げます。

また会員一同長年の信頼と絆を感じ、仲良く切磋琢磨しております。そしてお互いに元気づ けられながら頑張っております。

お陰様をもちまして、今年で二十五年になりますが、日本の伝統芸能の灯を絶やすことなく 伝承し、続けたいと尽力いたす所存でございますので今後ともよろしくお願い申し上げます。 むすびに本日ご来場の皆様方のご健康とご多幸をお祈りいたしまして挨拶といたします。 本日は、ご来場誠にありがとうございます。

春の「華の会」を祝う
嵐山町長 岩澤 勝

昨日は「嵐山桜まつり」花火大会。今日は鎌形八幡神社。奉納流鏑馬(やぶさめ)、そして都幾川堤の桜も 開花して、嵐山町は春色に染まります。 唐の詩人、孟浩然の「春暁」は有名です。

 春眠暁を覚えず 処々 喘鳴を聞く

  夜来 風雨の声花落つること知る多し

夜の間、風雨の音がしていたが、きっとたくさんの花が散ってしまったことだろう。

朝、寝床の中で、小鳥の声に耳を傾けていると、天地のものが、しっとりと、潤っているのがわかります。こ うして春はおだやかに、暖かくなっていく。

 

春の祭典は、「華の会」にも訪れます。平成二十九年も、稽古の成果を充分発揮された華の舞台を期待し ております。

この年、嵐山町は、町制施行五十周年を迎えました。桜の花は、今年も春を運んでくれました。しかし、 桜の周辺の人口減少社会は、自然環境の荒廃を加速させます。 自然環境は、3年の時の流れ、人口減少社会の進行を、色濃く晒し出しています。 おだやかに時が流れ、何事も変わりなく、時は流れてはくれません。

今この時、嵐山町の里地里山の原風景を何としても、次世代へ引継がねばなりません。3周年を迎え、最 大の課題となりました。 「時の流れ」は、文化を変えてゆきます。 政府は「第4次産業革命」の柱と位置付けている、自動車の自動走行があります。 「平成 8年までに、運転手が乗車しない自動走行によって、地域の人手不足や移動弱者を解消する」とし ています。 自動車も、一台を多人数で使いあったり、乗り合いが普及したりすると、世界の自動車需要は現在の6割 程度まで減少するという。 日本の1日あたりの車の平均利用時間は、5分~3分で乗車人数もい人だという。 人口知能(AI)の進歩を背景に、既存産業を揺るがす破壊的技術は、ハード面・ソフト面にも広がるでしょ う。自動車産業は今、3年に一度大転換期を迎えつつあるという。 無人トラック、無人バス、タクシーの商業化など地域の人手不足や移動弱者の解消は他分野へも限りなく 広がっていくだろう。 人口減少、人手不足での環境破壊も、第4次産業革命は、私たちの考え方を劇的に変える社会になるか も知れません) いつまでも「五風十雨」の気候や、長閑(のどか)で、「風光る」とか「風薫る」とか、春田に燕が舞う嵐山の原 風景が続くことを祈るばかりです。

 

人生百年の時代を生き、毎日が充実した生活を送ることは、現代人の宿命となりました。 自分の趣味に合 わせて、それぞれの勉強に取り組めることは、最大の幸せかもしれません。 そして「華の会」のご盛会と、会員皆様のご活躍を重ねてご祈念し、春の祭典へのお祝とします。

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平成29年度 春季大会のご挨拶
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