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令和元年度 春季大会のご挨拶

『芸百選』華の会春期大会によせて
「芸百選」華の会会長 権田達美(竹内佳政権)

本日、ここに「芸百選」華の会春期大会を国立女性婦人会館(ヌエック)において、開催出来ま すことは、皆様のご理解やご支援と又会員の皆様のご協力によりますことを心より、お礼申し上げ ます。

五代目華の会会長に就任して一年、あっという間に過ぎたように思えます。 平成四年に始まった華の会も二七年目に入りました。 今回は、平成から令和に代わり最初の発表会です。初心に戻りお世話になっている人に感謝しつ つ、会や、流派を超えて仲間や友を作りながら「芸百選」華の会も生長して参りました。 これからも日々の努力を忘れずに精進してまいります。 半年に一回の舞台(駄目で元々)日頃の練習を一生懸命に演じます。 どうか、ご来場の皆様には最後まで温かい御声援いただきますようお願い申し上げます。

「華の会」春季大会を祝う
嵐山町長 岩澤 勝

今年も「華の会」が開催されます。ご盛会を期待しお祝い申し上げます。

いま、超高齢化社会に突入し、繋がること、続いていくことの困難さ改めて感じさせられます。 町の中でも、様ざまな組織が時代背景の後で、継続していけない事態となり、存続すること,繋げ ることができず、苦戦しています。

「華の会」では、何事もなかったように、華の舞台が続けられます。会員の意識の高さか、協力 の強さか、敬服いたします。

 

昭和六十四年(一九八九年)一月七日、昭和天皇が崩御され、昭和の時代は終わりました。 一九八九年一月八日からは、平成元年と改元され、新時代に入りました。 平成三十一年(二〇一九年)四月三十日、今上天皇が退位され、平成の御世はおわりました。 そして翌日の五月一日、新天皇が即位され、「令和」とされた新元号のもとで、時代が継続されま した。初めての十連休となり慶賀のなかでの御世代わりとなりました。

 

令和二年(二〇二〇年)には、2回目となる東京オリンピックが開催されます。前回は昭和三十九 年(一九六四年)でした。日本は世界2位の経済大国ともなり、絶頂期でもありました。そしてオ リンピックは大きく世界が激変するなかでも継続され続けます。

 

東京オリンピックの開催を控えた、元和二年(二〇二〇年)五月、歌舞伎界では、江戸歌舞伎の宗 家とされる団十郎家、市川団十郎の襲名披露がこのタイミング決りました。

室町時代前期約六百年前、出雲の阿国率いる若い女優による一団が、京都の四条河原周辺で興業 したのが起源とされます。

歌舞伎の内容も、エンターテイメンとして流通していた時代から、教養としての歌舞伎へと変容 しながらも、延々と継続されています。

 

平成三十一年一月十六日、大相撲の横綱稀勢の里が現役引退を決めました。

「土俵人生において 一片の悔いもない」との引退会見であったが、横綱昇進後は、左上腕など の故障が続き、本来の相撲がとれず、不本意な場所が続き、休場も続けるなかでの引退となりまし た。 - 「純朴でこびのないところが好きだった。」など、ファンの多くが引退を惜しみました。 相撲の世界も名力士が生まれ、人気隆盛を極めつつ継続されています。

 

「継続は力なり、」

 

芸道追求を自己現実の道として自分に課し、稽古に励むなかで、華の会も年齢を重ねています。

「芸のバイブル」されている世阿弥の理論書「風姿花伝」でも、自分の芸を、完成されたと思っ てから披露するのではなく、研鑽途上の未熟の芸でも、人前で演じて批判を受けることが重要であ ると説いています。 日々のお稽古に励みながら、春秋の大会での発表の機会は、特に大切なものでしょう。

芸百選「華の会」の会員皆様のご活躍と、会の発展をひたすらご祈念申し上げ、春季大会のお祝 いといたします。

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